ドイツ出身の指揮者クルト・ザンデルリングは1963年6月にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とブルックナーの交響曲第3番をセッション録音しています。晩年のゆったりとしたテンポの巨匠風のテイストが壮年期のこの演奏にも漂い、ゲヴァントハウス管を鳴らし切ってスケールの大きな演奏に仕上げています。フィナーレのコーダに圧倒されます。
冷戦時代の東ドイツを代表する指揮者フランツ・コンヴィチュニー。1949年から62年までライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を務めました。1961年6月にコングレスハレで録音したブルックナーの交響曲第5番は、恰幅のあるサウンドで堂々たる演奏。ETERNAのオリジナルテープの状況も良く高音質で蘇っています。
個性的な指揮者セルジュ・チェリビダッケは録音嫌いでしたが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者時代の音源が遺っており、没後リリース。ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」は伸びやかな旋律とかなりスローな葬送行進曲の第2楽章の個性的な演奏です。
ピアニスト福間洸太朗さんの新アルバムはスクリャービンとラフマニノフの作品にフォーカスした「幻想を求めて」。リサイタルでも勢力的に取り上げた飛翔するようなスクリャービンと沈むようなラフマニノフの対比がされています。相模湖交流センター、ラックスマン・ホールでの録音。
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