今日はいつものCDレビューとは違って、雑感を書きたいと思います。

ちゃんと考えがまとまったら聴き比べの記事にしたいですが、ここは一先ず感想ということで。

最近はApple Music でベートーヴェンの交響曲全集を聴きまくっています。

1つ前の記事で紹介したハンス・シュミット=イッセルシュテットによるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団初のベートーヴェン交響曲全集(1965ー69年)はやはり素晴らしいです。端正で気品がありながら、ドイツ出身の指揮者らしく、重厚感があります。最近のウィーンフィルはサー・サイモン・ラトル(2002年)、クリスティアン・ティーレマン(2008ー10年)、アンドリス・ネルソンス(2017ー19年)と荒々しい演奏をおこなう指揮者との演奏が多いですが、あの時代はカール・ベーム(1970ー72年)もそうでしたが、端正なウィーンらしい響きが聴けます。

その中でも、聴き比べで外せないのはヘルベルト・フォン・カラヤンでしょう。

カラヤンは映像も含めると生涯に6回もベートーヴェンの交響曲全集をレコーディングしていて、セッション録音で有名なのはフィルハーモニア管弦楽団(1951ー55年)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と1961ー62年、1975ー77年、80年代にそれぞれ録音しています。

カラヤンはアルトゥーロ・トスカニーニの影響を受けていると言われていますが、颯爽として美しく演奏する特徴は、交響曲全集でも50年代と70年代の2つに出ています。スタイリッシュで、ハーモニーにも無駄がありません。

一方で、60年代と80年代はまるで違うアプローチになっていて、力強く書いた行書体のようです。特に80年代はハーモニーが分厚くなっています。Apple Music で試聴していただければ分かりますが、80年代の第9はものすごく荒々しいです。トスカニーニとは全く違ったカラヤンのスタイルです。

ただ、この4つのどれもが説得力がある素晴らしい演奏になっていて、ベートーヴェンの交響曲全集を聴くにはやっぱりカラヤンを外してはいけないなと思い直しました。

9つの交響曲の感想をまとめるのは大変なのですが、時間を掛けて紹介していければと思います。

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